新宮市では、新宮市や周辺地域の高齢者施設について、施設の特徴や入所基準、医療対応などを比較できる資料「高齢者施設の概要について<R8年7月版>」を公開しています。
対象となっているのは新宮市内だけではありません。那智勝浦町・太地町のほか、県境を越えた三重県紀宝町・御浜町・熊野市まで、身近な地域の施設を幅広く掲載しています。
「親の施設を探しているけれど、何を基準に選べばいいのか分からない」「医療的なケアが必要になっても対応できる施設を知りたい」といった方にとって、施設選びの参考になる資料です。
今回は、2026年7月時点の調査をもとに作成された資料から、どのような情報を比較できるのかを分かりやすく紹介します。新宮市によると、掲載内容は各施設の状況によって変更される場合があるため、実際に入所を検討する際は各施設への確認が必要です。
この記事でわかること
- 新宮市が公開した「高齢者施設の概要<R8年7月版>」について
- 新宮市から熊野市・太地町までの施設を比較できること
- 施設の特徴や日中の過ごし方
- 施設ごとの入所判定基準
- 医療処置や認知症などへの対応状況
- 通院や夜間の緊急対応、看取りについて
- 高齢者施設を探すときに確認しておきたいポイント
新宮市が「高齢者施設の概要<R8年7月版>」を公開
新宮市は、2026年7月時点で熊野市から太地町までにある高齢者施設を対象に施設状況調査を実施し、その結果をPDF資料としてまとめています。
新宮市公式サイトのページは2026年9月18日に更新されており、「高齢者施設の概要について<R8年7月版>」として公開されています。
資料は大きく次の5種類に分かれています。
| 資料 | 主に確認できること |
|---|---|
| 施設PR | 各施設の特徴、所在地、電話番号など |
| 日中の過ごし方 | 体操、リハビリ、レクリエーション、行事など |
| 施設入所判定基準 | 対象となる要介護度、入所時の優先基準など |
| 施設内の医療管理 | 医療処置や認知症、障害などへの対応 |
| 緊急時の対応 | 通院方法、夜間の緊急対応、看取りなど |
新宮市公式サイトでも、それぞれ「施設の特長」「日中行われる行事や取り組み」「要介護度や判定基準」「医療管理状況」「夜間の緊急対応や通院時の対応、施設での看取り」をまとめた資料として案内されています。
単なる施設一覧ではなく、「入所後にどんな生活を送れるのか」「医療的なケアが必要になった場合に対応できるのか」まで比較できるのがポイントです。
新宮市だけでなく三重県側の高齢者施設も比較できる
今回の資料で注目したいのが、対象エリアの広さです。
新宮市内の施設だけでなく、和歌山県側では那智勝浦町や太地町、三重県側では紀宝町・御浜町・熊野市の施設も掲載されています。
新宮市は県境に位置しているため、高齢者施設を探す際に三重県側も候補になる家庭は少なくないでしょう。
「新宮市内」という条件だけで探すのではなく、家族が通いやすい場所や本人に合った施設などを考えながら、県境を越えて選択肢を比較できる資料になっています。
なお、施設名や所在地などを一覧で確認したい方は、「【2026年版】新宮市・周辺の高齢者施設一覧|特養・老人ホーム・老健などをまとめて紹介」の記事でも、新宮市と周辺地域の施設をまとめています。施設そのものを探したい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
特養・老健・グループホームなどさまざまな施設を掲載
資料には、さまざまな種類の高齢者施設が掲載されています。
新宮市内だけを見ても、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)などがあります。
たとえば特別養護老人ホームでは「温泉ハウスくまの」「黒潮園」「クレール高森」「熊野川園」が掲載されています。老人保健施設みさきや、グループホームはまゆう園なども確認できます。
さらに、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅なども複数掲載されており、それぞれの施設が回答した特徴やPRを確認できます。
各施設の所在地や電話番号、特徴などは、新宮市が公開している「施設PR」で確認できます。
日中にどのように過ごすのかも比較できる
高齢者施設を選ぶ際は、設備や立地だけでなく、入所後にどのような毎日を過ごすのかも気になるところです。
「日中の過ごし方」の資料では、体操や嚥下・口腔体操、リハビリ・機能訓練、散歩、作業、レクリエーション、カラオケ、ドライブ、季節行事、誕生会、買い物、調理・おやつ作り、音楽療法など、さまざまな活動について比較できます。
施設によっては「毎日」「週○回」「月○回」「随時」など、実施頻度まで記載されています。
本人が「身体を動かしたい」「ほかの入居者との交流を楽しみたい」などの希望を持っている場合は、こうした日中活動も施設選びの判断材料になります。
施設ごとの具体的な活動内容や実施頻度は、「日中の過ごし方」で確認できます。
入所できる要介護度や優先基準も確認できる
施設によって、入所できる要介護度や入所を判断する際の基準は異なります。
今回の資料では、施設ごとに「入所判定基準を満たす要介護度」と、入所判定基準の優先度が掲載されています。
たとえば、新宮市内の温泉ハウスくまの、黒潮園、クレール高森、熊野川園はいずれも要介護3~5と記載されています。
一方、老人保健施設みさきは要介護1~5、グループホームはまゆう園は要支援2・要介護1~5となっています。
また、要介護度だけで入所の優先順位が決まるわけではありません。
施設によって、認知症の程度、在宅サービスの利用状況、介護者の有無、独居かどうか、医療の必要性、緊急性など、さまざまな条件が設定されています。
そのため、同じ要介護度でも施設によって判断が異なる可能性があります。
資料はあくまで施設を探すための目安として活用し、実際の入所条件や空き状況については各施設へ直接確認しましょう。
各施設の対象となる要介護度や入所時の優先基準は、「施設入所判定基準」で確認できます。
胃ろうや吸痰など医療処置への対応も比較可能
持病がある方や医療的なケアが必要な方の場合、施設がどこまで対応できるのかは特に重要です。
「施設内の医療管理」の資料では、鼻腔栄養、胃ろう、末梢点滴、IVH、導尿・膀胱留置カテーテル、ストーマ、酸素療法、吸痰、気管切開、褥瘡、インスリン、人工透析、麻薬管理などについて施設ごとの対応状況がまとめられています。
対応状況は基本的に「○:対応可能」「△:一部対応可能」「×:対応不可」で確認できます。
ただし、「△」の場合は施設によって条件が異なります。
たとえば、看護師が勤務している時間帯なら対応できるケースや、主治医の指示・訪問看護の利用などを条件としているケースがあります。単純に○・△・×だけを見るのではなく、備考欄まで確認しておくことが大切です。
医療処置や認知症、障害などへの詳しい対応状況は、「施設内の医療管理」で確認できます。
認知症や精神疾患、視覚・聴覚障害などの対応状況も掲載
医療管理の資料で確認できるのは、医療処置だけではありません。
次のような項目についても、施設ごとの対応状況が整理されています。
- 認知症による周辺症状
- 認知症以外の精神疾患
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 嚥下障害
- 連絡先不明
特に「連絡先不明」の項目が設けられているため、身寄りがない場合なども含め、施設へ相談する際の参考にできます。
本人の状態によって施設探しに不安がある場合は、こうした項目もチェックしておきましょう。
通院は「家族対応」「施設対応」などに分けて確認できる
施設へ入所したあとも、病院への定期的な通院や急な受診が必要になることがあります。
今回の資料では、病院への通院方法について、家族対応、施設対応(無償)、施設対応(有償)、その他といった形で施設ごとに整理されています。
施設によっては原則として家族が対応するケースがある一方、施設による送迎や介護保険サービス、介護タクシーなどを利用できるケースもあります。
施設の場所だけを見ると「家から近いから通いやすそう」と感じても、入所後の通院を誰が担うのかによって家族の負担は大きく変わります。
施設選びの段階で、「通院が必要になったとき誰が付き添うのか」「送迎費用は発生するのか」まで確認しておくと安心です。
夜間の緊急対応や看取りについても掲載
長期間生活する施設だからこそ、夜間に体調が急変した場合の対応も確認しておきたいところです。
資料には、各施設の夜間の緊急対応が具体的に掲載されています。
たとえば、介護職員から待機する看護職員へ連絡し、必要に応じて医師へ報告する施設や、救急搬送につなげる施設などがあります。
さらに、施設での看取りが可能かどうかについても確認できます。
看取りに対応している施設でも、本人・家族の希望、主治医や嘱託医の判断、家族の同意など、それぞれ条件が設けられています。
現在は必要性を感じていなくても、今後も長く生活する可能性を考えると、医療対応や看取りまで含めて確認しておくことは施設選びの重要なポイントです。
通院方法や看取り、夜間の緊急対応については、「緊急時の対応」で施設ごとに確認できます。
高齢者施設を選ぶときは「今」だけでなく今後の変化も考えよう
高齢者施設を探すときは、料金や立地、部屋の設備などに目が向きがちです。
もちろん、これらも重要ですが、長期的に利用する可能性がある場合は、本人の状態が変化したときにどこまで対応できるのかも確認しておきたいところです。
現在は医療的なケアが必要なくても、将来的に嚥下機能が低下したり、インスリンなどの医療処置が必要になったりする可能性があります。
認知症の進行や身体機能の低下によって、必要な介護も変化します。
今回の資料では、施設の特徴→日中の生活→入所条件→医療管理→緊急時・看取りと、施設選びで確認しておきたい情報を幅広く比較できます。新宮市公式サイトでも、この5つの資料がまとめて公開されています。
「まずはどんな施設があるのか知りたい」という方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。気になる施設が見つかったら、今回紹介した新宮市の比較資料で入所基準や医療対応などを確認すると、より詳しく比較できます。

施設選びに迷ったら新宮市地域包括支援センターへ相談を
「特養と老健のどちらが合っているのか分からない」「本人の状態で入れる施設があるのか知りたい」など、家族だけで判断するのが難しいケースもあります。
新宮市公式サイトでは、今回の資料についての問い合わせ先として地域保健課 地域包括推進係が案内されています。地域包括支援センターや高齢者相談センター、介護予防などを担当する窓口です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当 | 新宮市 地域保健課 地域包括推進係 |
| 住所 | 和歌山県新宮市春日1番1号 |
| 電話番号 | 0735-23-3306 |
施設への入所が具体的に決まっていない段階でも、今後の介護について考える際には相談先のひとつとして覚えておくとよいでしょう。
新宮市周辺で高齢者施設を探すときの参考に
新宮市が公開した「高齢者施設の概要について<R8年7月版>」では、新宮市だけでなく、那智勝浦町・太地町や三重県側の紀宝町・御浜町・熊野市まで含め、身近な地域の高齢者施設を比較できます。
施設の特徴や入所基準だけでなく、日中活動、医療管理、認知症などへの対応、通院方法、夜間の緊急対応、看取りまで確認できるため、本人や家族が希望に合った施設を探す際の参考になるでしょう。
ただし、新宮市も案内しているとおり、掲載内容は各施設の状況によって変更される場合があります。資料だけで入所の可否を判断せず、気になる施設が見つかったら、最新の空き状況や受け入れ条件などを直接問い合わせて確認してください。
参照元:新宮市 高齢者施設の概要について <R8年7月版>



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