「警察を名乗る電話がかかってきた」「SNSで投資を勧められた」「お試し商品のはずが定期購入になっていた」——。
こうした消費者トラブルが全国的に増えており、和歌山県でも注意喚起が行われています。被害に遭う人は若い世代から高齢者まで幅広く、「自分は大丈夫」と思っていても、巧妙な手口によって騙されてしまうケースが少なくありません。
今回は、新宮市民の皆さんにも知っておいていただきたい、現在特に増えている消費者トラブルの事例や手口、被害を防ぐためのポイント、相談窓口についてわかりやすく紹介します。
この記事でわかること
- 和歌山県で増えている消費者トラブルの内容
- 警察を名乗る詐欺電話の手口と対策
- SNS投資詐欺の特徴と注意点
- ネット通販の定期購入トラブルを防ぐ方法
- 新宮市で相談できる窓口
実在する施設名を使った「仕事依頼詐欺」に注意
和歌山県では、実在する施設名を名乗って事業者へ電話をかける、新しい手口の詐欺が確認されています。
不動産会社などへ仕事を依頼するように見せかけた後、
- 指定する資材を購入してほしい
- 先に代金を振り込んでほしい
などと言って金銭を要求するのが特徴です。
仕事の依頼であっても、先に振込を求められた場合は詐欺を疑いましょう。
少しでも不審に感じたら、その場で振り込まず、警察や消費生活相談窓口へ相談してください。
「警察です」は本当?警察を名乗る詐欺電話が急増
近年特に増えているのが、警察官を装った特殊詐欺です。
電話番号の末尾が「0110」と表示されたり、ビデオ通話で警察手帳を見せたりして信用させようとするケースが確認されています。
よくある手口
突然電話があり、
- あなたの銀行口座が資金洗浄に利用されている
- 犯人があなたを共犯者だと供述している
- このままだと逮捕される
- ○○県警察署や東京まで来てほしい
などと言われます。
遠方まで行けないと伝えると、
「ではLINEで手続きを進めます」
などと言って、LINEなどのビデオ通話へ誘導されます。
その後、
- 運転免許証
- 銀行口座情報
- 住所
などを提示させ、「捜査のため」「口座確認のため」などと説明して指定口座へ送金させるのが典型的な手口です。
本物の警察はこのようなことはしません
警察が、
- LINEのメッセージで連絡する
- ビデオ通話で事情聴取する
- 捜査目的でお金を振り込ませる
ことはありません。
電話を受けた場合は、一度電話を切り、相手の所属や担当者名を確認したうえで、自分で警察署の代表番号を調べて折り返しましょう。
SNSでの投資勧誘は詐欺を疑いましょう
InstagramやX、FacebookなどのSNSをきっかけとした投資詐欺も増えています。
知らない人物から
- 必ず儲かる
- 簡単に稼げる
- 投資を教える
などと言われた場合は注意が必要です。
よくある手口
相手から指定された投資アプリをダウンロードし、銀行振込や暗号資産の送金を繰り返すよう指示されます。
アプリ上では利益が出ているように表示されますが、実際には架空の数字です。
利益を引き出そうとすると、
- 手数料
- 認証金
- 保証金
などの名目でさらに送金を求められます。
支払っても出金できず、最終的には相手と連絡が取れなくなるケースが多く報告されています。
面識のない相手への高額な送金は絶対に避けましょう。
「お試し980円」が定期購入だった…ネット通販のトラブルも増加
「初回980円」「お試し価格」と書かれた広告から商品を購入したところ、実際には定期購入だったという相談も多く寄せられています。
実際の事例
SNS広告で「1回きりのお試し980円」と書かれた化粧品を注文。
商品が届いた後、肌に合わなかったためそのままにしていたところ、数日後に同じ商品が3個届きました。
請求書を見ると「定期購入 12,800円」と記載されており、解約しようとしても
- 電話がなかなかつながらない
- 「すでに発送済みなので解約できない」と言われる
- 差額を支払わないと解約できない
など、すぐには解約できませんでした。
定期購入で特に注意したい「落とし穴」
広告には「お試し」「定期縛りなし」と書かれていても、注文画面を最後までスクロールすると、小さな文字で重要事項が書かれていることがあります。
例えば、
- 2回目のお届けを止めるには発送の10日前までに電話が必要
- 2回目で解約する場合は、初回限定価格との差額(例:15,000円)の支払いが必要
- 最初から「3カ月コース」にチェックが入っている
といった条件が記載されているケースもあります。
注文確定前には、必ず最後まで画面を確認しましょう。
ネット通販で購入する前に確認したいポイント
通信販売には、店舗での契約とは異なり、法律上のクーリング・オフ制度は原則ありません。
また、「1回しか注文していないから」と自分の判断で2回目以降の商品を返送したり、受取拒否をしたりしても、それだけで解約にはならない場合があります。
購入前には次の点を確認しておくことが大切です。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 定期購入か | 初回のみではなく定期契約になっていないか |
| 解約条件 | 解約期限や電話受付期間を確認する |
| 追加料金 | 差額請求や違約金がないか |
| コース設定 | 自動で複数回コースにチェックが入っていないか |
| 返品条件 | 返品やキャンセルの条件を確認する |
| 証拠の保存 | 注文画面のスクリーンショット、特定商取引法の表示、受注完了メールを保存しておく |
万が一トラブルになった場合、これらの記録が重要な証拠になります。
困ったときは一人で悩まず相談を
「詐欺かもしれない」「契約内容がよく分からない」と感じたら、一人で判断せず、早めに相談しましょう。
消費者ホットライン
188(イヤヤ)
自動音声案内の後、お住まいの地域の郵便番号を入力すると、最寄りの相談窓口につながります。
※日によっては、他地域の消費生活センターにつながる場合があります。
新宮・東牟婁地域消費生活相談窓口
場所:新宮市役所 商工観光課内
- 電話:0735-29-7176
- 受付時間:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後4時
※土日・祝日は188へ相談できます。
特殊詐欺相談専用ダイヤル(和歌山県警)
- 電話:0120-508-878(これはわなや)
- 24時間受付
国民生活センターでは、実際に寄せられた相談事例をもとに「見守り新鮮情報」を定期的に発信しています。
新宮市でも最新の見守り新鮮情報を紹介しており、ネット通販詐欺やSNS投資詐欺、契約トラブルなど、日常生活で気を付けたい事例をまとめて確認できます。

最新の詐欺手口を知ることが自分や家族を守る第一歩
消費者トラブルの手口は年々巧妙になっており、「自分だけは大丈夫」と思っていても被害に遭う可能性があります。
特に最近は、
- 警察を名乗る詐欺電話
- 実在する施設名を使った仕事依頼詐欺
- SNSを利用した投資詐欺
- ネット通販の定期購入トラブル
などが増えています。
違和感を覚えたら、その場で判断せず、家族や警察、消費生活相談窓口へ相談することが大切です。
新宮市役所商工観光課内には消費生活相談窓口も設けられています。被害を未然に防ぐためにも、日頃から最新の手口を知り、冷静に対応できるよう備えておきましょう。
参照元:新宮市 最近増加している消費者トラブル



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