「高齢になった親の一人暮らしが心配」「自宅で介護を続けているけれど、利用できる支援はないの?」
新宮市では、高齢者やその家族が住み慣れた自宅で生活を続けられるよう、さまざまな支援サービスを実施しています。
たとえば、紙おむつなどの介護用品の給付をはじめ、寝具の乾燥消毒、訪問理髪、緊急通報システムなど、日々の暮らしや在宅介護を支える制度があります。
なかには、年間10万円の家族介護慰労金や、救急時に必要な医療情報を保管できるレスキューポットの配布など、知っておきたい制度もあります。
この記事では、新宮市が実施している高齢者向けの在宅支援サービスのうち、7つの制度について対象者や利用料金、支援内容などをわかりやすく紹介します。
この記事で分かること
- 新宮市で利用できる高齢者向け在宅支援サービス
- 家族介護用品給付事業の対象者と給付額
- 寝具乾燥消毒・訪問理髪サービスの利用条件
- 家族介護慰労金の対象者と支給額
- 住宅用火災警報器の取り付け支援
- レスキューポットの対象者と使い方
- 緊急通報システムの対象者と利用料金
新宮市には高齢者の在宅生活を支えるさまざまなサービスがある
新宮市では、高齢者本人だけでなく、自宅で介護を続けている家族を支援するための制度も用意されています。
今回紹介する主なサービスは次の7つです。
| サービス | 主な内容 |
|---|---|
| 家族介護用品給付事業 | 紙おむつなどの介護用品を給付 |
| 寝具乾燥消毒サービス | 自宅を訪問して寝具を乾燥・消毒 |
| 訪問理髪サービス | 外出が難しい方の自宅で理容サービスを実施 |
| 家族介護慰労金支給事業 | 一定の条件で在宅介護を行う家族に年10万円を支給 |
| 住宅用火災警報器取り付け等支援 | 消防職員が自宅を訪問して取り付けを支援 |
| レスキューポット配布事業 | 救急時に必要な医療情報を保管する容器を配布 |
| 緊急通報システム | ボタン一つで24時間対応事業者へ通報できる装置を貸与 |
サービスごとに対象となる条件が異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。
家族介護用品給付事業|紙おむつなどを年間5万5,000円まで給付
「家族介護用品給付事業」は、在宅で介護を受けている高齢者などを対象に、紙おむつなどの介護用品を給付する制度です。
対象となるのは、次のすべての要件に該当する方を介護している、市内に住所を有する家族です。単身世帯の場合は本人が対象となります。
- 要介護1~5
- 新宮市内に住所がある
- 市民税非課税世帯の65歳以上
- 医療機関や介護保険施設に入院・入所していない
- 日常生活で失禁することがある
さらに、新規で利用する場合は、認定調査票の「排尿」「排便」「ズボン等の着脱」のいずれかが「見守り等」「一部介助」「全介助」であること、または特記事項などから必要性が認められることが条件です。
給付額は年間5万5,000円まで
給付額は年間5万5,000円が上限で、現金ではなく介護用品の現物支給となります。
新規利用時に介護認定日から1年以上経過している場合は、「家族介護用品支給事業申告書」を申請書に添付する必要があります。
また、同じ年度内に2回目以降の申請をする場合は、「家族介護用品追加給付申請書」を使用します。
寝具乾燥消毒サービス|1回200円で布団などを乾燥・消毒
自分で布団を干したり、寝具を衛生的に管理したりすることが難しい高齢者は、「寝具乾燥消毒サービス」を利用できる場合があります。
専用車が自宅を訪問し、布団などの寝具を乾燥・消毒してくれるサービスです。
対象となるのは、次の両方に該当する方です。
- 65歳以上の単身世帯または高齢者のみの世帯
- 身体上または精神上の理由により寝具の衛生管理が困難
利用料金は1回200円
利用料金は1回200円です。
利用できるのは月1回で、1回につき4点以内となっています。
高齢になり、重い布団を持ち運んだり干したりすることが難しくなった方にとって、日常生活の負担軽減につながるサービスです。
訪問理髪サービス|外出が難しい方の自宅を訪問
身体状況などにより理髪店へ出向くことが難しい方を対象として、新宮市では「訪問理髪サービス」を実施しています。
自宅を訪問して理容サービスを行うため、外出が難しい方でも自宅でサービスを受けられます。
対象となるのは、次のいずれかに該当する方です。
- 要介護3~5で外出が困難な方
- 身体障害者手帳または療育手帳を持ち、特別障害者手当または障害児福祉手当を受給している外出困難な方
1回2,500円・年間6回まで
利用料金は1回2,500円で、利用できるのは年間6回までです。
利用を希望する場合は「訪問理髪サービス事業利用申請書」を提出します。
家族介護慰労金支給事業|年間10万円を支給
介護サービスを利用せず、自宅で重度の要介護者を介護している家族を対象とした制度が「家族介護慰労金支給事業」です。
対象となるのは、次のすべての要件に該当する方と同居し、介護している家族です。
- 要介護4または5
- 市民税非課税世帯
- 過去1年間に介護保険サービスを受けていない
- 介護保険料の滞納がない
支給額は年間10万円です。
要介護4・5であれば誰でも対象になるわけではなく、「過去1年間に介護保険サービスを受けていない」などの条件が設けられている点には注意しましょう。
申請を検討している場合は、自身の世帯が条件に該当するか新宮市へ確認しておくと安心です。
住宅用火災警報器の取り付けを消防職員が無料で支援
「住宅用火災警報器を購入したものの、自分では取り付けられない」という高齢者世帯などを対象に、新宮市消防本部では住宅用火災警報器の取り付け等支援を実施しています。
消防職員が直接自宅を訪問し、無料で取り付けを手伝ってくれる制度です。
対象となるのは、新宮市に居住し、住宅用火災警報器の取り付けや交換を希望する次の世帯です。
- 65歳以上の方のみで構成される世帯
- 身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳の所持者、または知的障害者であることの判定書を交付されている方のみで構成される世帯
- その他、消防長が取り付け支援を必要と認める世帯
火災警報器そのものは自分で準備する
注意したいのは、住宅用火災警報器が無料でもらえる制度ではないことです。
取り付けを希望する住宅用火災警報器(煙式)と、取り付けに必要なネジなどは事前に自分で準備します。
また、電気配線などの工事を伴う取り付けには対応していません。
申請は新宮市消防本部予防課の窓口または電話で受け付けており、代理人による申請も可能です。
問い合わせ先は新宮市消防本部予防課(電話:0735-21-3326)で、受付時間は8時30分~17時15分(土・日・祝日を除く)です。
レスキューポット配布事業|救急時に必要な情報をひとまとめに
「レスキューポット」は、急病などの緊急時に備えて、自分の医療情報や緊急連絡先などをまとめて保管しておくための容器です。
新宮市では、対象となる方へレスキューポットを配布しています。
対象者は次のとおりです。
- 65歳以上の方
- 65歳未満で障害者手帳または特定疾患受給者証の交付を受けている方
かかりつけ医や薬の情報などを記入
レスキューポットには「救急情報」の用紙が入っており、氏名や生年月日、住所などの基本情報に加えて、かかりつけ医、普段服用している薬、緊急連絡先などを記入します。
記入した用紙をポットに入れ、冷蔵庫や玄関、げた箱など、緊急時に見つけやすい場所に保管します。
さらに、同封されているハートのイラスト入りシールに保管場所を記し、分かりやすい位置に貼っておく仕組みです。
一人暮らしの高齢者はもちろん、家族と暮らしている方にとっても、救急時に自分の医療情報を伝えるための備えとして活用できます。
緊急通報システム|ボタン一つで24時間対応事業者へ通報
一人暮らしで「急に体調が悪くなったときに助けを呼べるか心配」という方は、「緊急通報システム」を利用できる場合があります。
緊急時にボタン一つで24時間対応事業者へ通報できる装置を貸与する制度です。
対象となるのは、次のすべての条件に該当する方です。
- 65歳以上の単身世帯、または身体障がい者の単身世帯
- 市民税非課税世帯
- 利用可能な固有電話を持っている
利用料金は地区によって異なる
月額利用料は次のとおりです。
| 地区 | 利用料金 |
|---|---|
| 新宮地区 | 月500円 |
| 熊野川地区 | 月300円 |
申請書も新宮地区と熊野川地区で分かれています。
特に一人暮らしの高齢者の場合、急病や転倒などが起きた際に自分で電話をかけることが難しくなる可能性があります。緊急時への備えとして、対象となる方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
高齢者福祉サービスの相談は新宮市健康長寿課へ
今回紹介したサービスの多くは、新宮市健康長寿課が窓口となっています。
新宮市 健康長寿課
所在地:〒647-8555 和歌山県新宮市春日1番1号
電話:0735-23-3346
サービスによって対象要件や必要な申請書類が異なります。「自分や家族が対象になるのか分からない」という場合は、申請前に健康長寿課へ相談するとよいでしょう。
なお、住宅用火災警報器の取り付け等支援については、新宮市消防本部予防課(電話:0735-21-3326)が窓口です。
知っておきたい新宮市の在宅生活を支える制度
新宮市には、紙おむつなどの介護用品の給付から、寝具の乾燥消毒、訪問理髪、緊急通報システムまで、高齢者が自宅で暮らし続けるためのさまざまな支援があります。
また、高齢者本人へのサービスだけでなく、一定の条件を満たす家族へ年間10万円を支給する家族介護慰労金など、介護する側を支える制度も用意されています。
こうした制度は、対象となっていても知らなければ利用につながりません。高齢の家族の生活や在宅介護に不安・負担を感じている方は、利用できるサービスがないか一度確認してみてください。
制度の内容や対象要件は変更される場合があります。実際に申請する際は、新宮市公式ホームページまたは担当窓口で最新情報を確認しましょう。
参照元:新宮市 家族介護用品給付事業、寝具乾燥消毒サービス、訪問理髪サービス、家族介護慰労金、住宅用火災警報器の「取付け等支援」、レスキューポット配布事業、緊急通報システム



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