【2026年】帯状疱疹が増加傾向に|症状や原因、新宮市の予防接種・費用を分かりやすく解説

帯状疱疹の症状や原因、予防接種、費用を紹介するアイキャッチ画像。高齢者の男女と帯状疱疹の発疹イメージを配置し、新宮市で受けられる予防接種について案内。 健康・医療

最近、テレビやニュースなどで「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という病名を耳にする機会が増えていませんか。

帯状疱疹は、体の片側に痛みや発疹が現れる病気です。特に50歳以上で発症しやすくなりますが、若い世代でも発症することがあります。

実際に、国内の長期調査では帯状疱疹の発症率が増加していることが報告されています。高齢化が進む和歌山県や新宮市にとっても、注意したい病気の一つです。

新宮市では、高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種を実施しており、対象者は自己負担2,500円から接種できます。

この記事では、帯状疱疹の症状や原因、患者が増えている背景、後遺症、予防方法に加え、2026年度の新宮市における予防接種の対象者や費用について分かりやすく紹介します。

帯状疱疹とは?水ぼうそうと同じウイルスが原因

帯状疱疹は、子どもの頃にかかることが多い「水ぼうそう」と同じウイルスによって起こる病気です。

水ぼうそうが治った後も、原因となるウイルスは体内の神経に潜んでいます。

普段は免疫の働きによって活動が抑えられていますが、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫の働きが弱まると、再び活動を始めることがあります。

これによって神経に炎症が起こり、痛みや発疹などの症状が現れます。

日本人成人の90%以上が原因となるウイルスを体内に持っているとされ、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。

決して珍しい病気ではなく、誰にとっても身近な病気の一つです。

帯状疱疹は本当に増えている?

帯状疱疹は、加齢によって発症するリスクが高くなるため、高齢化の進行とともに患者数の増加が懸念されています。

一方で、近年は高齢者だけでなく、若い世代でも発症率の上昇が報告されています。

宮崎県の長期調査では発症率が約1.8倍に

帯状疱疹の増加を示す研究の一つが、宮崎県で実施された長期疫学調査「宮崎スタディ」です。

1997年から2020年までの調査では、2020年の帯状疱疹の発症率が1997年と比べて約1.8倍になったと報告されています。

また、20〜49歳の比較的若い世代でも発症率が約2.1倍に上昇しており、帯状疱疹が高齢者だけの病気ではないことが分かります。

ただし、この結果は宮崎県における調査であり、全国や新宮市でも同じ割合で増えていることを示すものではありません。

和歌山県内でも帯状疱疹への注意が必要

和歌山県内では、帯状疱疹の患者数や発症率の推移を詳しく把握できる公的な統計データは確認できていません。

ただし、和歌山県は全国平均と比べて高齢化が進んでいる地域です。

帯状疱疹は50歳以上で発症しやすくなるため、高齢者の割合が高い和歌山県でも、帯状疱疹への注意が必要と考えられます。

一方で、高齢化率が高いからといって、和歌山県の発症率が全国平均を上回っていると断定することはできません。

こうしたなか、2025年度からは全国で高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まり、新宮市でも対象者への接種が実施されています。

帯状疱疹は高齢者だけの病気ではありませんが、高齢化が進む新宮市にとっても、予防や早期発見について知っておきたい病気の一つです。

なぜ若い世代でも増えている?

帯状疱疹の発症率が上昇している背景には、複数の要因が考えられています。

その一つとして指摘されているのが、子どもの水ぼうそうが減少したことによる影響です。

かつては、周囲の子どもが水ぼうそうにかかることで、大人が原因ウイルスに接触する機会がありました。こうした接触が免疫を刺激し、帯状疱疹の発症を抑える可能性があると考えられています。

しかし、水ぼうそうの予防接種が普及し、子どもの患者数が減少したことで、大人がウイルスに接触する機会も減っています。

これが帯状疱疹の発症率に影響している可能性がありますが、研究が続けられており、増加の原因が一つに特定されているわけではありません。

帯状疱疹の主な症状は?

帯状疱疹では、初めに体の左右どちらか片側に、ピリピリ、チクチクとした痛みが現れることがあります。

その後、痛みのある部分に赤い発疹が現れ、小さな水ぶくれが帯状に広がっていくのが特徴です。

主な症状は以下のとおりです。

  • 体の片側にピリピリ、チクチクとした痛みが出る
  • 赤い発疹や小さな水ぶくれができる
  • 痛みが強くなり、眠れなくなることがある
  • 胸や背中、腹部などに症状が現れやすい
  • 顔や首、手足などに現れることもある

痛みの程度には個人差があり、発疹より先に痛みが現れる場合もあります。

後遺症として痛みが長く残ることも

帯状疱疹で特に注意したいのが、皮膚の症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。

皮膚の発疹が治っても、神経へのダメージによって3か月以上痛みが続くことがあります。

50歳以上で帯状疱疹を発症した方のうち、約2割が帯状疱疹後神経痛に移行するといわれています。

また、顔や目、耳の周辺に発症した場合には、顔面神経麻痺や視力障害、難聴などの合併症が起こることもあります。

帯状疱疹は、皮膚の発疹だけでなく、長期間の痛みや合併症にも注意が必要な病気です。

帯状疱疹が疑われたら早めに医療機関へ

帯状疱疹の治療では、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬や、痛みを和らげる薬などが使用されます。

一般的に、発疹が現れてから72時間以内に抗ウイルス薬による治療を始めることが重要とされています。

ただし、72時間を過ぎた場合でも、症状によっては治療が必要です。

体の片側に原因の分からない痛みや発疹が現れた場合は、できるだけ早く皮膚科や内科を受診しましょう。

特に、目や耳の周辺に症状が現れた場合は、合併症を防ぐためにも速やかな受診が大切です。

新宮市では高齢者向けの帯状疱疹ワクチン定期接種を実施

帯状疱疹は、予防接種によって発症や重症化のリスクを下げることができます。

2025年度からは、国の制度として高齢者を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種が始まりました。

新宮市でも、対象となる市民に対して定期接種を実施しています。

定期接種の対象となる機会は、原則として生涯に1度限りです。

対象となる年度を過ぎると、原則として定期接種を受けられなくなるため、対象年齢を確認しておきましょう。

2026年度の定期接種対象者

2026年度(令和8年度)は、年度内に次の年齢になる方が対象です。

対象年齢生年月日
65歳1961年4月2日~1962年4月1日
70歳1956年4月2日~1957年4月1日
75歳1951年4月2日~1952年4月1日
80歳1946年4月2日~1947年4月1日
85歳1941年4月2日~1942年4月1日
90歳1936年4月2日~1937年4月1日
95歳1931年4月2日~1932年4月1日
100歳1926年4月2日~1927年4月1日

また、60〜64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害があり、身体障害者手帳1級相当の方も対象となります。

原則として、過去に帯状疱疹ワクチンを接種した方は対象外ですが、医師が必要と判断した場合には定期接種の対象となることがあります。

新宮市では、年齢による対象者に毎年度4月上旬に接種案内を送付しています。

案内が届いていない方や、年度途中に新宮市へ転入した方は、市の地域保健課へお問い合わせください。

ワクチンは2種類、自己負担は2,500円から

帯状疱疹ワクチンには、「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類があります。

それぞれ接種回数や予防効果、効果の持続期間などが異なります。

新宮市での自己負担額は以下のとおりです。

項目生ワクチン組換えワクチン
接種回数1回2回
接種方法皮下注射筋肉注射
自己負担額2,500円2,500円×2回
合計費用2,500円5,000円
接種1年後の予防効果6割程度9割以上
接種5年後の予防効果4割程度9割程度
接種10年後の予防効果データなし7割程度

※予防効果は公表されている研究データに基づく目安です。個人ごとの効果を保証するものではありません。

組換えワクチンは、原則として2か月以上の間隔を空けて2回接種します。

新宮市では、年度内に2回の接種を終えるため、1回目を1月末までに受けるよう案内しています。

また、生活保護を受給している方は自己負担が無料となります。接種する医療機関に申し出てください。

なお、生ワクチンは免疫機能が低下している方などには接種できません。どちらのワクチンが適しているかは、持病や体調などを踏まえて医師と相談しましょう。

接種後の副反応にも注意

帯状疱疹ワクチンの接種後には、注射した部分の痛みや赤み、腫れなどが現れることがあります。

組換えワクチンでは、筋肉痛や疲労、頭痛、発熱などが起こる場合もあります。

また、頻度は非常に低いものの、重いアレルギー反応が起こる可能性もあります。

接種後に気になる症状が現れた場合は、接種した医療機関に相談してください。

帯状疱疹は人にうつる?

帯状疱疹そのものが、ほかの人に帯状疱疹としてうつることはありません。

ただし、帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウイルスです。

そのため、水ぼうそうにかかったことがなく、免疫を持っていない人がウイルスに感染すると、水ぼうそうを発症する可能性があります。

特に、水ぼうそうの予防接種を受けていない乳児や妊婦、免疫機能が低下している方などへの感染には注意が必要です。

帯状疱疹を発症した場合は、次の点に気をつけましょう。

  • 水ぶくれを破らない
  • 患部をガーゼなどで覆う
  • タオルや衣類の共用を避ける
  • こまめに手を洗う
  • 水ぼうそうへの免疫がない方や妊婦、免疫機能が低下している方との接触を避ける

水ぶくれがかさぶたになるまでは、周囲への感染に注意しましょう。

新宮市の帯状疱疹に関する問い合わせ先

帯状疱疹ワクチンの定期接種や対象年齢、接種案内などについては、新宮市地域保健課に問い合わせることができます。

項目内容
担当課新宮市 地域保健課
所在地和歌山県新宮市春日1番1号
電話番号0735-23-3358
公式サイト高齢者帯状疱疹の定期接種について
病気について帯状疱疹について

接種を希望する方は、対象年齢や接種方法などを確認したうえで、医療機関に相談してください。

帯状疱疹は早期発見と予防が大切

帯状疱疹は、50歳以上で発症しやすくなる病気ですが、若い世代でも発症することがあります。

国内の長期調査では発症率の上昇が確認されており、高齢化が進む和歌山県や新宮市でも、予防や早期発見への意識が大切です。

皮膚の症状が治った後も痛みが長く残ることがあるため、体の片側に原因の分からない痛みや発疹が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

また、新宮市では対象となる高齢者に対し、自己負担2,500円から帯状疱疹ワクチンの定期接種を実施しています。

定期接種を受けられる機会は原則として生涯に1度限りとなるため、ご自身やご家族が対象になっていないか確認してみてはいかがでしょうか。

参照元:新宮市 帯状疱疹について、高齢者帯状疱疹の定期接種について(経過措置期間:令和7年度~令和11年度)、厚生労働省 帯状疱疹ワクチン、国立健康危機管理研究機構(JIHS) 宮崎県の帯状疱疹の疫学(宮崎スタディ)

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